最近、やたらと耳にする「年金未納」。
転職の回数が多ければ、多いほど、誰でも一回ぐらいは在りそうな年金未納。
民主党の菅氏のように、あれだけ人を批判しておきながら、自分が年金未納だったというのも、本末転倒な話ではあると思うが、かといって、各政党同士がお互いに相手の党の年金未納者を、鬼の首を取ったようにあげつらねて、政治の駆け引きの道具にするのもいかがなものか。まるで小学生の時に、たまにあった低レベルなホームルーム(学級会?)での吊るし上げみたい。
未納自体は、気が付かなかったり、勘違いだったり、人それぞれいろいろと理由はあるだろうが、現ポストを辞任したからといって、何がどうなるわけでもないし、これだけたくさんの人間が未納していた時期があるということは、やはり、一番悪いのは、年金制度の自体に構造的欠陥があるとしか思えない。それは制度自体にも問題のなら、払っていない側だけを責めたてるのもまた話が違う気がする。
責任を取る=辞職する、というような筋の通らない方程式がまかり通るような場所で、こんな低次元な争いを繰り返していて、本当に実のある「年金制度改革関連法案」ができあがるのかどうか。
甚だ疑問である。