★★★★☆
痴漢えん罪の男性の実話を元にしたドキュメンタリー映画。
楽しかった、面白かったというような種類の映画ではなく、いろいろと考えさせられた映画だった。
映画が終わってダンナと話した最初の会話。
ワタシ:「一人で満員電車に乗るときは胸より上に両手を挙げて乗ってね!」
ダンナ:「俺やってたよ!東京出張行ったときはずっとそうしてた!」
ワタシ:「これからもそれでヨロシク!」
裁判所は真実を明らかにする場所ではない、という言葉に凄く納得した。所詮人間が作った法律。裁くのも人間、捜査するのも人間。自分に利も害も絡まない第三者ならかなり客観的な判断をできるだろう。裁判官にしても、検察官にしても、弁護士にしても、被害者にしても、自分に何らかの利や害が絡むと、人間というのは冷静でいられなくなる生き物なんだなと思う。
どういう意味なのかは、実際に映画を見て理解してください。
正義だの、真実だの、公正だの、そんな理想をいくら振りかざそうが、理想は理想。その理想を追いかけることも、目指すことも、その努力も否定はしないけど、理想が現実に少し近づいた日が来たとしても、理想が現実になる日は、きっとこないだろう。
痴漢は親告罪だ。つまり被害者の告訴がなければ刑事事件にはできない。たいていの場合は、有罪無罪に関わりなく、世間体を考えて罰金払って和解で終わることが多いらしい。それはそれで女性の一人として、許し難いのだが、満員の電車の中で本当に痴漢をしたのが誰なのか、100%断言できるかどうかと言えばそれも難しいような気がする。女性の側が、いかにも怪しそうなどという第一印象や思いこみなんかで、誰かを痴漢呼ばわりするとしたら。この人が痴漢です、と言う一言には、良くも悪くも人の人生をひっくり返すほどの力があるんだなと改めて思った。
ちなみに、こんなことを言うと、痴漢の被害にあって嫌な思いをされた女性方には、とてつもなく恨みを買いそうなんだけど・・・。前もってごめんなさい。
電車で痴漢されたことを暴露(もしくは現行犯逮捕)するのって、そんなに勇気がいることなの?
いや、レイプ、ストーカー・・・というなら分かる。怖いとか勇気がいるっていうの。電車の中での痴漢、そんなに怖いものなのか・・・。ワタシなら間違いなく、「われ、なにしとんねんっ!」と叫びながら、ブツを握りつぶしてやるのに。残念ながら、ワタクシ、痴漢をする人の心をくすぐるようなスタイルでも、格好をするわけでも、そういう年令でもないので、未経験です。経験したいもんじゃないけどね。
痴漢をする人は、痴漢をやめてイメクラにでも行くか、そういう趣味の女性を捜しましょう。
女性は、不快極まりないとはいえ、確証がない相手を痴漢呼ばわりするのはやめましょう。
人の人生を左右するものなんですから。
男性諸君、電車は両手を挙げてバンザイで乗りましょう。
不便な世の中になったもんだ・・・。元はといえば痴漢するような人がいるのが悪いんだけど。
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映画見終わった後の余韻と満足度
最低:☆☆☆☆☆
最高:★★★★★
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